『ホイスト(Whist)(BGA)』の遊び方・魅力をご紹介!
ボードゲームの基本情報 | |||
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タイトル | ホイスト(Whist) | ||
特徴 | Whist is a classic trick-taking card game which was widely played in the 18th and 19th centuries. Each side scores 1 point for each trick won in excess of the standard. This implementation also supports Bid whist which adds bidding elements and two jokers as the highest trumps. | ||
プレイ人数 | 2, 4 人 | プレイ時間 | 30 分 |
ゲームデザイナー | 複雑さ | 1 | |
アートワーク | Adrian Kennard, Nicu Buculei | 戦略 | 2 |
エディター | 運 | 4 | |
発売日 | 1529 | やり取り | 2 |
※画像・基本情報はボードゲームアリーナ公式HPより
ホイスト(Whist)とは?
ホイストは、18世紀から19世紀にかけて広く遊ばれた古典的なトリックテイキングカードゲームです。各チームは、標準のトリック数を超えて獲得したトリックごとに1ポイントを得ます。
BGAでは、ビッド・ホイストにも対応しており、入札の要素が追加され、ジョーカー2枚が最も強い切り札として扱われます。
デフォルトの設定がビッドホイストがONのため、ビッドホイストのルールを記載しています。通常のホイストのルールは『変更可能ルール』から確認お願いします。
ホイスト(Whist)の遊び方
ゲームの準備
内容物
トランプ(54枚)
※ビッドホイストの場合はジョーカーも追加されます
準備
1. ランダムでディーラーを1人決めます。
2. ディーラーはトランプを受け取って全てシャッフルして、ゲームを開始します。
3. 4人プレイの場合、向かい合っているプレイヤーが同じチームとなります。
最初の画面は以下のようになります

ゲームの流れ
各ラウンドは以下の流れで実施されます。
1. 手札を配る
2. ビッドを行う
3. 切り札・カードの強さを決定する
4. 手札を交換する
5. トリックテイキングを行う
6. 得点計算を行う
1. 手札を配る

ディーラーは、各プレイヤーに手札を12枚ずつ配り、手札を作成します。
その後、中央に6枚のカードを中央に裏向きで配置します。
(この中央に置かれた裏向きのカードをキティーと呼びます)
2. ビッドを行う

手札を配った後、ディーラーの左隣りのプレイヤーから順番にトリック数の指定とこのラウンドのルールで、ビッドの宣言もしくはパスを行います。(※1巡で終了)
トリック数は3~7、ルールは『アップタウン』『ダウンタウン』『ノートランプ』の3種類の中から宣言できます。
宣言する数字は予想のトリック数から6引いた数になります。
例:3の場合、9トリックを取ることを宣言したとなります。
宣言方法 | 説明 |
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アップタウン | 切り札を指定して、通常にプレイを行います。 【強さ:Bジョーカー>Lジョーカー>A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2】 |
ダウンタウン | 切り札を指定しますが、カードの強さが逆になってプレイを行います。 【強さ:Bジョーカー>Lジョーカー>A>2>3>4>5>6>7>8>9>10>J>Q>K】 |
ノートランプ | 切り札なしで、強さを通常または逆に指定してプレイを行います。 【通常:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2>Bジョーカー>Lジョーカー】 【逆 :A>2>3>4>5>6>7>8>9>10>J>Q>K>Bジョーカー>Lジョーカー】 |
誰かがビッドした場合は、次のプレイヤーはより強い宣言をする必要があります。
(全員がパスをした場合は、最後の宣言(ディーラー)は必ず宣言する必要があります)
また、同じ数字でも『ノートランプ』の方が『アップタウン』『ダウンタウン』よりも強い宣言となります。(※アップタウン・ダウンタウンは同等)
3. 切り札・カードの強さを決定する

最も強いビッドの宣言を行ったプレイヤーは、アップタウン・ダウンタウンのルールで宣言している場合は切り札を指定します。
ノートランプで宣言している場合はカードの強さを通常または逆順にするかを指定します。
4. 手札を交換する

ビッドを宣言したプレイヤーは、場に配置している6枚のカードを受け取ります。
その後、好きなカードを6枚選び、捨て札します。
この捨て札にしたカードはビッドを行ったプレイヤーが最初に取ったトリック(1組分)として扱います。
5. トリックテイキングを行う

以下の方法でトリックテイキングを行います。
(※最初のリードプレイヤーは、ビッドを行ったプレイヤー)
全ての手札を出し切るまで、以下の流れを繰り返し実施します。
❶ | リードプレイヤーは、好きなカードを1枚出す。 (※ここで出されたカードのスートをリードスートと呼びます) |
❷ | 他のプレイヤーはリードスートと同じスートのカードを1枚出す。 |
※同じスートが無い場合、好きなカードを出すことが出来ます。 | |
❸ | 最も強いカードを出したプレイヤーがトリックの勝者となり、場に出されたカードを全て受け取ります。 |
❹ | トリック勝者が次のリードプレイヤーとなって、次のトリックを開始します。 |
トリックの勝者の決め方
カードの強さは以下のルールで決定します。
切り札のスートが出されている場合
切り札スートの中で最も強いカードが勝利します。
(※カードの強さはビッド時のルールに従います)
切り札のスートが出されていない場合
リードスートの中で最も強いカードが勝利します。
(※カードの強さはビッド時のルールに従います)
ジョーカーについて

ジョーカーはアップダウン・ダウンタウンの場合は最強のカード、ノートランプの場合は最弱のカードとなります。
ジョーカーにはビッグジョーカーとリトルジョーカーの2種類あり、強さはビッグ>リトルとなります
ジョーカーはリードスートのカードが全て無くなった場合、出すことができます。
リードカードでジョーカーを出した場合は次のプレイヤーは好きなカードを出せます。その場合、次のプレイヤーが出したカードのスートがリードスートになります。
6. 得点計算を行う
手札を全て出し切ったら、得点計算を行います。
ビッドを行ったプレイヤー(またはチーム内)で獲得したトリック数が6を超える場合、超えたトリック1組ごとに1点を獲得します。(※7トリックなら1点、8トリックなら2点など)
ただし、最初にビッドを宣言したトリック数(宣言数+6)を越えなかった場合は、ビッドの数だけ減点になります。また、ノートランプの場合、得失点が2倍になります。
ゲームの終了条件を満たさなかった場合は、使用したカードを全て集めて、ディーラーを変更し、次のラウンドを実施します。
ゲームの終了条件
以下のいずれかの条件を満たした場合、ゲーム終了となります。
・誰か(もしくはチーム)が7点以上を取った場合
・誰か(もしくはチーム)が-7点以下を取った場合
7点に達して終了した場合、そのプレイヤー(チーム)の勝利となります。
-7点に達して終了した場合、そのプレイヤー(チーム)の敗北となります。
変更可能ルール
ビットホイスト
OFFの場合は、通常のホイストのルールでゲームが行われます。
準備
ホイストはジョーカーを取り除いた52枚のトランプが使用されます。
ゲームの流れ
各プレイヤーに配られる手札は13枚ずつになります。
最後にディーラーに配られたカードを公開し、そのカードのスートが切り札となります。
その後、同様のルールでトリックテイキングを行います。
得点計算
各プレイヤー(各チーム)は獲得したトリック数が6を超える場合、超えたトリック1組ごとに1点を獲得します。(※7トリックなら1点、8トリックなら2点など)
最初に配られた1人のプレイヤーの手札の中に、切り札のA、K、Q、Jが全てある場合、4点を獲得します。その内3枚がある場合は2点を獲得します。(※既に累計点が4点以上ある場合は獲得できません)
ゲーム終了条件
誰か(もしくはチーム)が目標点に到達した場合、そのプレイヤー(チーム)が勝利となってゲーム終了となります。
2人プレイの場合
2人プレイで行う場合、以下の点が異なります。
手札を配る

手札を配る際、以下のように配置されます。
(ストロー山は各プレイヤー確認できる公開情報になります)
ビッドホイストの場合
1. 各プレイヤーに手札を12枚ずつ配ります。
2. 各プレイヤーのストロー山に6枚のカードを裏向きに配置します。
3. その後、裏向きのカードの上に表向きでカードを6枚配置します。
ホイストの場合
1. 各プレイヤーに手札を12枚ずつ配ります。
2. 各プレイヤーのストロー山に7枚のカードを裏向きに配置します。
3. その後、裏向きのカードの上に表向きでカードを7枚配置します。
各プレイヤーはカードを出す際、手札もしくはストロー山の表向きのカードからプレイすることができます。
上のカードが取り除かれた裏向きのカードは表向きにして、カードをプレイできるようになります。
ゲームの流れ

各トリックでは、各プレイヤーはカードを1枚ずつ交互に出すのを2巡します。
(2枚ずつ場に配置されます)
その後、4枚の中から最も強いカードを出したプレイヤーがトリックを獲得します。
ホイストの場合(ビッドホイストの場合は不要)
手札を配った後、『ハイゲーム』もしくは『ローゲーム』かを決定します。
ゲーム | ルール |
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ハイゲーム | トリックを多く取れば得点になります。 |
ローゲーム | トリックを取らなければ得点になります。 |
まずはディーラーではないプレイヤーはこのラウンドで行いたいルールを『ハイゲーム』もしくは『ローゲーム』かを宣言します。
『ローゲーム』を宣言した場合、ディーラーは『ハイゲーム』に切り替えることができます。(両方がローゲームを宣言しなければ、ローゲームにはなりません)
その後、ハイゲームの場合は宣言しなかったプレイヤーから、ローゲームの場合はディーラーでないプレイヤーがリードプレイヤーとなります。
得点計算方法
ビッドホイストの場合は通常ルールで得点を計算します。
ホイストの場合は、以下のように得点計算を行います。
ハイゲームの場合
ハイゲームでは、ハイの宣言を行ったプレイヤーが6を超えるトリックを獲得した場合、超えたトリック数ごとに1点を獲得します。
ただし6以下の場合は、宣言しなかったプレイヤーが6を超えるトリックごとに2点を獲得します。
ローゲームの場合
ローゲームでは、トリック数が7未満のプレイヤーは7からトリック数を引いた点数を獲得できます。(例:5トリックの場合7-5=2点)