『ストックパイル(Stockpile)(BGA)』の遊び方・魅力をご紹介!
ボードゲームの基本情報 | |||
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タイトル | ストックパイル(Stockpile) | ||
特徴 | ストックパイルは、安く買って高く売るという伝統的な株式保有戦略といくつかの追加メカニズムを組み合わせて、テンポの速い、魅力的でインタラクティブな体験を生み出す株式ボードゲームです。 ストックパイルでは、プレイヤーは20世紀の終わりの株式市場の投資家として行動し、一攫千金を目指します。ゲーム終了時に最も多くの資金を持っている投資家が勝者です。ストックパイルは、誰も株式市場についてすべてを知っているわけではないが、誰もが何かを知っているという考えに基づいています。ゲームでは、この哲学はインサイダー情報と備蓄(ストックパイル)という2つの方法で現れます。 まず、プレイヤーにはラウンドごとにインサイダー情報が提供されます。この情報は、ラウンド終了時に株式の価値がどのように変化するかを示します。株価が上がるか下がるかを自分だけが知ることで、各プレーヤーは適切なタイミングで売買し市場に先んじて行動することができます。 次に、プレイヤーはストックパイルと呼ばれるカードの山に入札して株を購入します。これらのストックパイルには、ゲーム内の他のプレイヤーが配置した表向きと裏向きのカードが混在しています。このようにして、誰もストックパイルのすべてのカードを知ることはありません。 すべてのカードが良いわけではありません。 取引手数料は、プレイヤーに入札額よりも多く支払うようにさせることで妨害します。ストックパイルは、株式やその他のカードをオークションに出すことで、特にインサイダー情報から得られる潜在的な利益がかかっている場合に、プレイヤー間のやり取りを促進します。 これらのメカニズムは両方とも、いくつかの株式市場の要素と組み合わされて、株式を売却する際にプレイヤーに複数の要因を考慮させます。有利な株式分割を期待して株式を保有するか、それとも潜在的な会社の倒産を避けるために今売却するかの選択もやってくるでしょう。ゲームが終了するまで株式を最大数保持して筆頭株主になることも重要ですが、将来の入札のために今現金を持っておくために売却を視野にいれなければいけないかもしれません。1つの企業に多額の投資をすることですべてのリスクを冒しますか?それとも、ポートフォリオを多様化することでリスクを軽減しますか? 結局、誰もが株式市場について何かを知っているので、すべては戦略の実行に帰着します。株式市場の動きを確実にナビゲートできますか?それとも、予測の悪さから投資が失敗するでしょうか? | ||
プレイ人数 | 2 - 5 人 | プレイ時間 | 42 分 |
ゲームデザイナー | Brett Sobol, Seth Van Orden | 複雑さ | 2 |
アートワーク | Jacqui Davis, Ian O'Toole | 戦略 | 4 |
エディター | Nauvoo Games | 運 | 3 |
発売日 | 2015 | やり取り | 4 |
※画像・基本情報はボードゲームアリーナ公式HPより
ストックパイル(Stockpile)とは?
ストックパイルは、安く買って高く売るという伝統的な株式保有戦略といくつかの追加メカニズムを組み合わせて、テンポの速い、魅力的でインタラクティブな体験を生み出す株式ボードゲームです。
ストックパイル(Stockpile)の遊び方
ゲームの準備
1. 入札ミープル、プレイヤーボード、$20,000分の紙幣カード($5kを3枚、$1kを5枚)を、各プレイヤーに配ります。残った紙幣カードを種類ごとに、ゲームボードの近くに置いておきます。
2. ゲームボード上のカレンダーに、ターンマーカーを配置します。各株価の開始位置(背景が暗い円)に、ストックチッカー(株式相場表示機)を配置します。
3. 企業カードと、予測カードを別々にシャッフルして山札にし、ゲームボードの近くに置いておきます。
4. 市場デッキの中から、6種類ある株券カードを1枚づつ引き抜き、各プレイヤーに1枚配ってください。
5. 各プレイヤーは配られた株券カードを裏面のまま、プレイヤーボードの株式ポートフォリオに置きます。この株券カードは、ゲーム中に通常通り使用できる株券カードです。残った株券カードは市場デッキへ戻してシャッフルし、ゲームボードの近くに裏向きのまま山札にして置きます。
6. ランダムにスタートプレイヤートークンを受け取ってください。
最初の画面は以下のようになります
ゲームの流れ
このゲームは人数ごとに決められた数、ラウンドが繰り返されます。
人数 | ラウンド数 |
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3人プレイ | 全7ラウンド |
2・4人プレイ | 全6ラウンド |
5人プレイ | 全5ラウンド |
各ラウンドは以下の流れで行われます。
1. 情報開示フェイズ(自動)
2. 配置フェイズ(手動)
3. 入札フェイズ
4. アクションフェイズ
5. 売却フェイズ
6. 株価変動フェイズ
ゲームはスタートプレイヤーから始まり、時計回りに手番が移ります。ラウンド終了後、スタートプレイヤーの左隣のプレイヤーに、スタートプレイヤートークンを渡します。
1. 情報開示フェイズ
情報開示フェイズで各プレイヤーに企業カード、予測カードを1枚づつ受け取り自分のみ確認します。その後、全体の場にも1枚ずつ公開します。
残っているカードがあれば、それぞれ裏面のまま山札に置いておきます。
企業カードは予測カードとセットとなり、株式の価格変動を示します。株価の変動は株価変動フェイズ中、ラウンドの終了時に起こります。
2. 配置フェイズ
配置フェイズでは、市場カードが各ストックパイルに公開され、プレイヤーに市場カードが2枚ずつ配られます。各プレイヤーは順番にストックパイルにカードを出していきます。
※ストックパイルとは、計算機の下のスペースに作られます。
プレイヤー人数、各ゲームで使用するストックパイルの数となります。
配置フェイズは以下(❶~❸)の流れで行っていきます。
❶最初に各ストックパイルに市場デッキからカードを1枚ずつ引き、表面にして配置していきます。
❷各プレイヤーは、市場カードの山札からカードを2枚受け取ります。
❸各プレイヤーは手番順に配られたカードを1枚は表面で、もう1枚は裏面で任意のストックパイルに配置します。
※同じストックパイルにも、別のストックパイルにも配置することが出来ます。
3. 入札フェイズ
各プレイヤーたちは、順番に入札ミープルを入札トラック(計算機)の数字の位置に配置します。(ここの数字が入札価格なので、所持金額より高い位置は配置できません)
前のプレイヤーよりも高い価格に配置した場合、前に配置したプレイヤーの入札ミープルは取り除かれて、1巡した後に再配置となります。
全員が入札トラックにミープルを配置した場合、各プレイヤーは入札金額を支払い、自分の入札ミープルを手元に戻してストックパイルにあるカードを全て受け取ります。
受け取ったカードはプレイヤーボードの株式ポートフォリオスペースに、裏向きで置いておきます。(※クリックすれば、自分のカードは確認できます)
受け取ったカードの中に売買費用カードがある場合、その金額を支払って捨て札置き場に配置します。
プレイヤーが売買費用カードの金額を支払えない場合、売買費用カードを表面で目の前に置いておきます。十分な金額を獲得したタイミングで、すぐに支払わなければなりません。
4. アクションフェイズ
各プレイヤーは手番順で、獲得した全てのアクションカードを使用し、市場を操作します。
使用したカードは表向きで、捨て札置き場に置きます。
◎株価急上昇カード
プレイヤーが選択した1銘柄に対して、株価を2スペース上昇させます。
◎株価急下落カード
プレイヤーが選択した1銘柄に対して、株価を2スペース下落させます。
5. 売却フェイズ
各プレイヤーは、手番の順番で所有する株券カードを任意の数だけ売却できます。
売却した株券カードは表向きで捨て札に置き、現在の株価に対応する金額を受け取ります。
分割ポートフォリオスペースに置かれている株券カードを売却する場合、現在の株価に対して2倍の金額を受け取ります。
分割している株券カードを1枚分だけ売却したい場合、分割ポートフォリオスペースに置かれている株券カードを、株式ポートフォリオスペースに動かします。これにより、分割されていた株券カードの内、1枚が売却されることになります。
6. 株価変動フェイズ
情報開示フェイズで配られた企業カードと予測カードにより株価が変動します。
各プレイヤーに配られていた企業カードと予測カードが順番に公開し、ゲームボード上に裏向きに配置していたカードも公開します。
ボード上に公開されていた組み合わせを6つの企業カードと予測カードの組み合わせが公開されるため、全ての銘柄に対して何かしらの予測カードの影響を受けます。
【予測カードの種類】
予測カードの種類は以下の6枚です
予測カード | 効果 |
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企業の株価を+1する | |
企業の株価を+2する | |
企業の株価を+4する | |
企業が株主に対して配当を支払います。 株価は変動しませんが、各プレイヤーはポートフォリオにある株券カード1枚を公開することで$2Kを即座に受け取ります。 (※公開しない場合、受け取らなくても良いです) 分割ポートフォリオスペースに置かれている株券カードは、2倍の配当金を獲得します。 | |
企業の株価をー2する | |
企業の株価をー3する |
企業の株価が「10」より上昇した場合、株式分割が起き、プレイヤーが現在所有している株券が2倍になります。
株式分割が起こる際、全プレイヤーの株式ポートフォリオに置かれている、対応する株券カードを公開し、分割ポートフォリオスペースへ裏向きで配置します。
その後、上昇した銘柄のストックチッカーを「6」の株価に戻します。株式分割は、株価が「10」まで上昇する度に起こり、対応する銘柄の株価を「6」に戻すことで、株式は増加し続けていきます。
※株式分割後に、新しく獲得した株券カードは株式ポートフォリオへ置きます。分割ポートフォリオには置きません。
・分割している株券カードを持っていた場合
プレイヤーの分割ポートフォリオに株券カードが置かれていた状態で株式分割が起きる場合、分割ポートフォリオに置かれている株券カード1枚につき、$10Kの金額を獲得します。
分割ポートフォリオに置かれている株券カードはそのまま残ります。
倒産ターン中に株価が「1」より下に下落した場合、その企業はすぐに倒産します。
全プレイヤーは、分割ポートフォリオを含めて、所有している倒産した企業の株券カードを全て捨てます。倒産した企業のストックチッカーを「5」の株価位置に戻します。
ラウンドの終了
株価変動フェイズ後、ラウンドは終了します。
■カレンダーを進める
ゲームボード上のカレンダースペースにあるターンマーカーを、右に1スペース進めます。
■スタートプレイヤーを変更する
スタートプレイヤーマーカーを左隣のプレイヤーに渡し、次のラウンドを始めます。
ターンマーカーが、カレンダースペースの一番右にある場合、ゲームが終了します。
ゲームの終了条件
最後の株価変動フェイズが終わると、ゲームが終了します。
以下の1~2を行い、最も自己資金を所有しているプレイヤーが勝者となります。
1. 筆頭株主を決める
全プレイヤーは所有している株券カードをすぐに公開します。
各企業の株券カードを最も所有しているプレイヤーが筆頭株主となります。
※分割ポートフォリオに置かれている株券カードは倍として計算します。
各企業の筆頭株主はボーナスとして、 $10Kを獲得します。
同数のプレイヤーが複数居る場合は、各プレイヤーは$5Kを獲得します。
2. 株券カードを売却する
各プレイヤーは、ゲーム終了時の株価で、所有している株券カードを売却します。