『ピノクル(Pinochle)(BGA)』の遊び方・魅力をご紹介!
ボードゲームの基本情報 | |||
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タイトル | ピノクル(Pinochle) | ||
特徴 | ピノクル(Pinochle)は2~4人用のトリックテイキングゲームです。プレイヤーは手札をメルドしたり、トリックを取ることで点数を獲得します。 | ||
プレイ人数 | 2 - 4 人 | プレイ時間 | 33 分 |
ゲームデザイナー | 複雑さ | 2 | |
アートワーク | Adrian Kennard, Nicu Buculei | 戦略 | 2 |
エディター | 運 | 3 | |
発売日 | 1864 | やり取り | 2 |
※画像・基本情報はボードゲームアリーナ公式HPより
ピノクル(Pinochle)とは?
ピノクルは米国の国民ゲームとして広く親しまれています。古いゲームですが、現在でもハートやスペードというカードゲームに次ぐ人気を保っています。
ここで紹介するルールは、正確には、シングルデッキ・フォーハンド・パートナーシップ・オークション・ピノクル(Single-deck Four-handed Partnership Auction Pinochle)と呼ぶべきもので、現在米国でもっともポピュラーなピノクルです。その意味はつぎの通りです。
ピノクル(Pinochle)の遊び方
ゲームの準備
ジョーカーを抜いたトランプ2つの各スート、9~K・Aを使用します。
(全部で48枚のカードを使用します)
カードの強さのランクは(強い)A、10、K、Q、J、9(弱い)の順です。
ゲームの流れ
各ラウンドは以下の流れで行われます。
1. ディール
2. ビッド
3. メルド
4. トリックテイキング
5. 得点計算
1. ディール
各プレイヤーに手札を配ります。
2人プレイの場合、山札の一番上のカードが公開され、切り札カードとして扱います。
プレイ人数 | 手札枚数 | 山札 |
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2人プレイ | 12枚 | 23枚 |
3人プレイ | 15枚 | 3枚 |
4人プレイ | 12枚 | – |
2. ビッド(3~4人プレイの場合)
ディーラーの左隣のプレイヤーから順番にパートナーで獲得する点数数を宣言します。
最低のビッドは250点で、前のプレイヤーで宣言したプレイヤーがいた場合、それより高い点数をビッドしなければなりません。
ビッドしたくなければパスもできますが、パスをしたプレイヤーは、再びビッドをすることはできません。
1人を除いて全員がパスをするまで、何順でもビッドは続けられ、最後にビッドをしたプレイヤーがリードプレイヤーとなります。
最初、続けてパスを行ってディーラーまで戻ってきた場合、ディーラーは必ず250点のビッドをしなければなりません。
4人プレイの場合
ビッドを宣言したチームはパートナーと手札を4枚まで交換できます。
また、切り札スートを設定します。
3人プレイの場合
ビッドを宣言したプレイヤーは、キティ(山札)から3枚のカードを受け取り、手札のカードと交換します。また、切り札スートを設定します。
3. メルド
全てのプレイヤーは、自分の手札に以下の役があった場合、宣言してメルド(手役)の点数を得ることができます。
カード | メルド(役) | 得点(2人) | 得点(3~4人) |
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切り札が♦の場合 | 連番(ラン) 切り札のA-10-K-Q-J | 150点 | (×1)150点 (×2)1500点 |
切り札が♦の場合 | 連番(+K or +Q) 切り札のA-10-K-K-Q-J 切り札のA-10-K-Q-Q-J | – | 190点 |
切り札が♦の場合 | 連番(+マリッジ) 切り札のA-10-K-K-Q-Q-J | – | 230点 |
切り札が♦の場合 | ロイアル・マリッジ 切り札のKとQ | 40点 | (×1)40点 (×2)80点 |
切り札が♣以外の場合 | マリッジ 切り札以外の同じKとQ | 20点 | (×1)20点 (×2)40点 |
切り札が♦の場合 | ディクス 切り札の9 表向きの切り札と交換可 | 10点 | (×1)10点 (×2)20点 |
ピノクル ♠Q + ♦J | 40点 | 40点 | |
ダブルピノクル 2ピノクルセット | 300点 | 300点 | |
エース・アラウンド 異なるスートのエース4枚 | 100点 | (×1)100点 (×2)1000点 | |
キング・アラウンド 異なるスートのキング4枚 | 80点 | (×1)80点 (×2)800点 | |
クイーン・アラウンド 異なるスートのクイーン4枚 | 60点 | (×1)60点 (×2)600点 | |
ジャック・アラウンド 異なるスートのジャック4枚 | 40点 | (×1)40点 (×2)400点 |
4. トリックテイキング
リードプレイヤーから順番にトリックテイキングを行います。
各スートのカードの強さのランクは、(強)A、10、K、Q、J、9(弱)です。同じカード(同スート同ランクのカード)の場合には、先に出したカードのほうが強くなります。
手札が全て無くなるまで、以下の流れでトリックテイキングを行います。
1. リードプレイヤー手札を1枚選択して、リードカードを場に出す
2. 他のプレイヤーは順番にリードカードと同じスートのカードを出す
(同じスートがなければ切り札、それも無ければ好きなカードを出します)
3. 一番強いカードを出したプレイヤーが勝者となり、場のカードを獲得します。
4. 勝者が次のリードプレイヤーとなって、次のゲームを開始します。
2人プレイの場合、山札が残っている場合は次のゲームを開始する前に手札を補充します。手札を補充した後にメルドを宣言してカードを公開することも可能です。
勝者の決め方
切り札カードが出されている場合
切り札カードの中から、一番強いカードを出したプレイヤーが勝利。
切り札カードが出されていない場合
リードカードと同じスートを出したプレイヤーの中から、一番強いカードを出したプレイヤーが勝利。
5. 得点計算
各プレイヤー(チーム)は、取ったカードの点数を計算します。
カード | 得点 |
---|---|
各A、各10、各K | 10点 |
それ以外のカード | 0点 |
最後にトリックを獲得したプレイヤー(チーム)には、10点が獲得されます。
これにメルドの点数を加えたものが、各プレイヤー(チーム)の得点となります。
ビッドを宣言したプレイヤー(チーム)は、この点数(プレイの点数+メルドの点数)がビッドの点数かそれ以上でない場合には、ビッド失敗となり、取った点数に関わりなく、メルドの点数の分だけマイナス点となります。
また、1トリックも取れなかった場合、それがビッドを宣言したプレイヤー(チーム)なら、ビッドが失敗となり、ビッドの点数がマイナス点となります。
ビッドを宣言したプレイヤー(チーム)でない方のチームならば、メルドの点数があっても得点は0点となります。
ゲームの終了条件
いずれかのプレイヤー(チーム)の得点が規定の得点を超えた時、そのプレイヤー(チーム)が勝利となってゲーム終了となります。