『ミュルマミウスの虜(Seven Knights Bewitched)(BGA)』の遊び方・魅力をご紹介!
ボードゲームの基本情報 | |||
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タイトル | ミュルマミウスの虜(Seven Knights Bewitched) | ||
特徴 | 『ミュルマミウスの虜』(邦題:Seven Knights Bewitched)は、正体隠匿を兼ね備えた論理パズルゲームです。はるか西方の国ストリュートの騎士団は、魔女ミュルマミウスの呪文に妨害されながらも、整然とした隊列を試みます。 各ラウンドごとに、プレイヤーはランダムで騎士陣営と魔女陣営に振り分けられます。騎士陣営は騎士達の隊列番号を正しく整列することで得点を獲得し、魔女陣営はそれを阻止することで得点を獲得します。3ラウンドプレイして、最多得点獲得者全員が勝者です。 プレイヤー間での議論は一切行われず、認められている唯一のコミュニケーションはお互いの数字に対して「はい/いいえ」で答えられる質問を行うことです。 | ||
プレイ人数 | 3 - 8 人 | プレイ時間 | 18 分 |
ゲームデザイナー | Kamomeno Jona | 複雑さ | 2 |
アートワーク | Kadota Toshi, Nejima Iteru | 戦略 | 2 |
エディター | HEY! | 運 | 2 |
発売日 | 2023 | やり取り | 2 |
※画像・基本情報はボードゲームアリーナ公式HPより
ミュルマミウスの虜とは?
ミュルマミウスの虜は、騎士側と魔女側に分かれてお互いの目的を達成しようとする『非対称型・正体隠匿・協力ゲーム』です。
各プレイヤーには数字が書かれている「騎士タイル」か、数字の無い「魔女タイル」のいずれか1枚を配ります。
各プレイヤーはタイルを確認する「探求フェイズ」と、他プレイヤーに質問する「質問フェイズ」で、タイルの推理を行い、その後の「推薦フェイズ」で『隊長』を一人決め、『隊長』が裏向きのままタイルを中央に並べます。タイルを公開し、順番通りに並んでいれば騎士陣営の勝利。順番通り並んでいなければ魔女陣営の勝利です。
なお「探求フェイズ」で「魔女タイル」を見たプレイヤーは『ミュルマミウスの虜』となって、その瞬間から魔女陣営に寝返り魔女の勝利(隊列が揃わない)を目指します。
ミュルマミウスの虜の遊び方:基本ルール『疑心暗鬼』(4~8人)
ゲームの準備
内容物
・騎士タイル(7枚)
・魔女タイル(1枚)
・スタートマーカー(1個)
・プレイヤーカード(24枚:8色×3枚)
・プレイヤーチップ(16枚:8色×2枚)
・得点カード(16枚:表2点・裏3点)
・3ラウンド得点カード(8枚:7点)
準備
1. 使用するタイル(騎士・魔女)を準備する
プレイ人数に合わせて、騎士タイル(5~7)を中央に公開し、残りの騎士タイル・魔女タイルがゲーム中で使用されます。
プレイ人数 | 4人 | 5人 | 6人 | 7人 | 8人 |
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使用するタイル | 1~4、魔女 | 1~5、魔女 | 1~5、魔女 | 1~6、魔女 | 1~7、魔女 |
最初から公開されるタイル | 5~7 | 6,7 | 6,7 | 7 | – |
2. プレイヤーカード/チップを受け取る
各プレイヤーは、自分の色のプレイヤーカード2枚とプレイヤーチップ2枚を受け取り、手元に配置しておきます。
3. スタートプレイヤー(スタピー)を決める
ランダムでスタートプレイヤーを決め、スタートマーカーを渡す。
そのプレイヤーは以後「スタピー」と呼ばれます。
最初の画面は以下のようになります
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ゲーム中のコミュニケーションについて
魔女ミュルマミウスでは、何らかの意図を持った一切の発言ができません。
タイルのヒントになるようなことは発言しないよう、心がけて下さい。
メモについて
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プレイヤー情報のメモマークをクリックすることで、ゲーム中の発言のログなどに関してはメモを取ることが出来ます。
質問の内容を整理して、それぞれの数字を推理しましょう!
ゲームの流れ
このゲームは全3ラウンドで行われ、各ラウンドは以下の流れで実施されます。
(※基本ルールの『疑心暗鬼(4~8人)』のルールになります)
0. ラウンド準備
1. 探求フェイズ(スタピーから順番に1人ずつ実施)
2. 質問フェイズ(スタピーから順番に1人ずつ実施)
3. 推薦フェイズ(全プレイヤー同時に実施)
4. 号令フェイズ(隊長のプレイヤーのみ実施)
5. 清算フェイズ
0. ラウンド準備
『騎士タイル』と『魔女タイル』をシャッフルし、各プレイヤーに1枚ずつ渡します。
(4~5人プレイの場合、余った1枚のタイルは裏向きに伏せて配置します)
各プレイヤーは受け取ったタイルを自分のみ確認して、自分の陣営を把握します。
タイルには、自分のプレイヤーチップを穴にはめ込んでおきます。
『ストリュート騎士団』陣営 | 『魔女ミュルマミウス』陣営 |
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1. 探求フェイズ(スタピーから順番に1人ずつ実施)
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スタピーから順番に、自分のタイル以外の裏向きのタイルを1枚選択して自分のみ確認します。
(4~5人の場合、誰にも割り振られていない、余りのタイルも確認できます)
その後、自分のプレイヤーカードを見たタイルに矢印を向けて配置します。
(これにより誰がどのタイルを見たのかが分かるようになります)
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タイルを確認した際、『魔女ミュルマミウス』を確認したプレイヤーは、『ミュルマミウスの虜』になって魔女陣営へと変わります。
2. 質問フェイズ(スタピーから順番に1人ずつ実施)
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1. 1回目の選択:質問したい人を選択する
2. 2回目の選択:聞きたいタイルを選択する(1~2枚)
(※相手がわかる情報『相手のタイル/確認したタイル』を選択できます)
3. 上部の『質問する』を押下して、質問を選択します。
4. 『質問する』を押下して、質問を行えます。
スタピーから順に一度だけ、任意のプレイヤーに『はい/いいえ』で回答できる質問を行います。
『魔女ミュルマミウス』と『ミュルマミウスの虜』は、嘘をついてもかまいません。
(※上記以外のプレイヤーは正直に回答しなければなりません)
質問の例(相手を🔶、相手が見たタイルを🔷とする)
・🔶は1,2,4のどれかですか?
・🔶は1ですか?
・🔷は1ですか?
・🔶は🔷より大きいですか?(🔷<🔶?)
・🔶は🔷より1大きいですか?(🔷+1=🔶?)
・🔶と🔷の合計は7より大きいですか?(7<🔶+🔷?)
NGな質問の例
・(自分が見て2だと知る🔶に)🔶は2ですか?
3. 推薦フェイズ(全プレイヤー同時に実施)
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各プレイヤーは、隊長にふさわしいプレイヤーを選択し、隊長に推薦します。(自身も可能)
全プレイヤーが選択を終えたら、一斉に推薦先を公表し、このラウンドの隊長を決定します。
この時、魔女陣営同士で、お互いを推薦することはできません。(※自身は可能)
全員の推薦先が公表された後、以下の流れで隊長を決定します。
1. 最も多く推薦されたプレイヤー
2. 自身を推薦していないプレイヤー
3. スタピーから時計回りに数えて遠い方のプレイヤー
4. 号令フェイズ(隊長のプレイヤーのみ実施)
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隊長が決定したら、隊長のプレイヤーは以下の流れで号令フェイズを実施します。
1. 最後の質問を行う
隊長は質問フェイズと同じルールで、任意のプレイヤーに『追加の質問』を1回行えます。
2. 隊長の陣営を確認する
隊長が『魔女ミュルマミウス』陣営の場合、その時点で魔女ミュルマミウス陣営の勝利!
(その場合、これ以降のステップはスキップされます)
3. 隊長はタイルを並べる
隊長は他のタイルを伏せたまま、左から昇順になるように並べます。
(※自身のタイルを含めて配置します)
この際、隊長は他のプレイヤーと相談してはいけません。
4. タイルの確認を行う
隊長がタイルを全て並べ終えたら、左側から1枚ずつ公開していきます。
隊列が昇順に並んでいた場合
隊列が昇順に並んでいたら、ストリュート騎士団の勝利です。
隊列が昇順に並んでない場合
隊列が昇順になっていなければ、魔女ミュルマミウスと虜の勝利です。
5. 清算フェイズ
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各陣営のプレイヤーは、ラウンド数に該当する得点を受け取ります。
(※プレイヤーカードに得点カードを差し込むことで得点を加算します)
ラウンド数 | 1~2ラウンド目 | 3ラウンド目 |
---|---|---|
ストリュート騎士団 | 2点 | 7点 |
魔女ミュルマミウス | 3点 | 7点 |
その後、プレイヤーカード(矢印)とプレイヤーチップを回収して、次のラウンドを実施します。(※タイルの数字が一番小さかったプレイヤーが、次のスタピーとなります)
ゲーム終了条件
全3ラウンドが終了したら、ゲーム終了となります。
3ラウンドの合計数が最も得点を獲得したプレイヤーが勝利です。
同点の場合は、勝利を分かち合います。
変更可能ルール
ゲームのヴァリアント(デフォルト:基本ルール「疑心暗鬼」)
ゲームのヴァリアントは以下の3種類の中から変更することができます。
・基本ルール「疑心暗鬼」(3人プレイ時は「暗中模索」)
・上級ルール「前途多難」
・3,4人用特別ルール「暗中模索」
「暗中模索」(3~4人)
「暗中模索」は少人数で遊ぶ用のルールになります。
0. ラウンド準備
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各プレイヤーに自分だけが確認できる『騎士タイル』を1枚ずつ配ります。
残りの『騎士タイル』に『魔女タイル』を加えてシャッフルし、中央に3枚並べます。
※残りのタイルは、このラウンドでは、使用しません。(3人の場合は2枚、4人の場合は1枚)
1. 探求フェイズ
探索フェイズは、スタピーから順に時計回りで2巡行われます。
1巡目は自分以外のプレイヤーの前のタイルを1枚だけ見ます。
2巡目は「伏せているタイル」を1枚だけ見ます。
・基本ルール同様、魔女を見た場合は魔女陣営になります。
・数字は欠けている場合もあります。
・魔女が欠けていると思う場合は一番右も含めて全員配置します。(魔女は配置しません)
上級ルール「前途多難」(4~7人)
『前途多難』は、高難易度にしたい人向けのルールになります。
全員が基本ルールを複数回プレイしてから遊ぶことを推奨します。
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全ての騎士タイルと魔女タイルをシャッフルして、各プレイヤーに1枚ずつタイルを配ります。
4~5人の場合は基本ルール同様、1枚をテーブル中央に伏せて置きます。
残りのタイルは、このラウンドでは、使用せずに箱に戻されます。(欠けているタイルを確認できません)
後は基本ルール同様、昇順で並ぶようにプレイを目指します。
・数字は欠けている場合もあります。
・魔女が欠けていると思う場合は一番右も含めて全員配置します。(魔女は配置しません)
・魔女が欠けている場合は、全員で協力して得点を狙いましょう。
協力戦「一致団結」(デフォルト:OFF)
協力戦を『ON』にすることで、魔女タイルを入れずに協力プレイを行うことができます。
(※8人プレイで協力戦は不可)
全員協力プレイになるので、導入などを行うのにおススメになります。
回答は嘘を付く必要が無くなるため、自動で処理されます。
その他は基本ルールと同じです。