『ティチュー(Tichu)(BGA)』の遊び方・魅力をご紹介!
ボードゲームの基本情報 | |||
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タイトル | ティチュー(Tichu) | ||
特徴 | ティチューはジョンフェン(Zheng Fen)から多くのルールとメカニズムを取り入れました。これはクライミング系のパートナー制カードゲームであり、得点を稼ぎながら自分の手札をなくすことを目指します。 デッキは標準のトランプの52枚に犬、鳳凰、龍、麻雀(1)の4枚のスペシャルカードが追加されています。あなたのターンになったら、現在の場のカードの組み合わせ(シングル、ペア、連続のペア、フルハウスなど)でそれより強いカードを出すか、パスします。一番上にカードを置いたプレイヤーまでパスした場合、そのプレイヤーはトリックに勝ち、カードを流し、次のカードをリードできます。リードされたカードにより、そのトリックでプレイできるカードの組み合わせが決定されます。したがって、シングルがリードされた場合、シングルのみプレイできます。7枚のストレートがリードされた場合、7枚のストレートのみプレイできます。 | ||
プレイ人数 | 4 人 | プレイ時間 | 40 分 |
ゲームデザイナー | Urs Hostettler | 複雑さ | 3 |
アートワーク | 戦略 | 3 | |
エディター | Fata Morgana Spiele | 運 | 3 |
発売日 | 1991 | やり取り | 3 |
※画像・基本情報はボードゲームアリーナ公式HPより
ティチュー(Tichu)とは?
ティチューとは、4人で行うトリックテイキングゲームで、2チームに分かれてゲームを行います。
日本でよく遊ばれている『大富豪』に似たゲームに『宣言』や『ボム』、『特殊カード』などの要素が追加されたようなルールなので、一度感覚を掴めれば気軽に遊べるゲームかと思います。
ティチュー(Tichu)の遊び方
ゲームの準備
4スート(赤・緑・水色・黒)の2~10・J・Q・K・Aのカードと、『麻雀(1)』『犬』『鳳凰』『龍』の特殊カードをそれぞれ1枚含めた、合計56枚のカードを使用します。
ゲームの流れ
各ラウンド、以下の流れで行われます。
1. 準備フェイズ
2. トリックフェイズ
3. 得点計算フェイズ
1. 準備フェイズ
準備フェイズでは、以下の流れで行われます。
1. ラージ・ティチューの宣言
2. カードの交換
3. ティチューの宣言
1. ラージ・ティチューの宣言
各プレイヤーに8枚ずつ手札を配ります。
このタイミングで各プレイヤーは『ラージ・ティチュー』を宣言することができます。
ラージ・ティチューを宣言した場合、そのラウンドで1位が取れれば、得点計算フェイズ時に200点を獲得できるが、取れれなかったら-200点となります。
その後、残りの6枚の手札が配られ、全14枚の手札を受け取ります。
2. カードの交換
プレイヤーは手札から3枚を選び、他のプレイヤーに1枚ずつ渡します。
3. ティチューの宣言
各プレイヤーは手札が14枚になった時からゲームプレイまでの間に「ティチュー」を宣言できます。(※手札を3枚交換する前に行っても構いません)
ティチューを宣言した場合、そのラウンドで1位が取れれば、得点計算フェイズ時に200点を獲得できるが、取れれなかったら-200点となります。
各プレイヤーはティチューとグランド・ティチューはラウンド中どちらか1回しか宣言できませんが、すでに他プレイヤーが宣言している状況でも宣言することも可能です。
2. トリックフェイズ
トリックフェイズでは、以下の流れでトリックテイキングを行っていきます。
1. リードプレイヤーが好きな出し方でカードを出す
2. 順番にリードプレイヤーと同じ出し方でより強いカードを出す
3. 勝者が場のカードを全て獲得する(勝者が次のリードプレイヤーとなる)
1~3をどちらかのチームの両方の手札が無くなるまで繰り返します。
1. リードプレイヤーが好きな出し方でカードを出す
初回は『麻雀』を持っているプレイヤーが『リードプレイヤー』となり、2回目以降は前のトリックでの勝者が『リードプレイヤー』となります。
リードプレイヤーは、以下のうち好きな出し方でカードを場にカードを出します。
カード | 組み合わせ | 条件 |
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シングル | カードを1枚出す。 | |
ペア | 同じ数字を2枚出す。 | |
トリプル | 同じ数字を3枚出す。 | |
フルハウス | ペアとトリプルを組み合わせて出す。 | |
ステアー | 数字の連続しているペアを同時に出す。Aと2は連続しているとはみなさなさず、ペアの数に上限はない。(例:10とJを2枚ずつ、3・4・5を2枚ずつ) | |
ストレート | 5つ以上連続した数字のカードを出す。Aと2は連続しているとはみなさなさず、シングルの数に上限はない。スートは別々でも良い。 | |
または | ボム | 同じ数字4枚(4カード)を出す、または同じスートのストレート(ストレートフラッシュ)を出す。 |
2. 順番にリードプレイヤーと同じ出し方でより強いカードを出す
リードプレイヤーが出した後、次のプレイヤーから順番にリードプレイヤーと同じ出し方(枚数も同じ)で、前に出されたカードよりも強いカードを場に出します。
ただし『ボム』を出す場合のみ、リードカード関係なく、かつ手番関係なく出すことができます。(ボムについては後述)
カードは、2が最弱で、3・4・…・10・J・Q・K・Aの順に強くなります。なおフルハウスは3枚組の方の大きさで、ストレート・ステアーは一番大きい数字で強さを判定します(ボムの強さの判定については後述します)。
『ボム』を出す場合のみ、リードカード関係なく、かつ手番関係なく出すことができます。(※相手の手番中でも、自分の手番を終えた直後でも出すことができます)
ボムを出した後は、出した次のプレイヤーに手番が移ります。
次のプレイヤーからは前のプレイヤーよりも強いボムを出す必要があります。ボムは前のプレイヤーが出した組み合わせ関係なく出すことができます。
ボムの強さは、4カード < より強い4カード < ストレートフラッシュ < より強いストレートフラッシュ < より連続した数の多いストレートフラッシュ となります。
数字カードの他に特殊カードが4種類あります。
●犬
あなたがリードプレイヤーの時のみ、単独で出す事が出来ます。
これを出すと自分のパートナーに手番が移り、パートナーはリードプレイヤーとしてカードを出す権利を得ます。
パートナーがすでにアガリになっていたら、その次の人の番になります(その次の人もアガリになっていたら、さらに次の人、つまりあなたの番になります)。このカードを出す前に「ボム」で割り込まれることはありません。
●龍
Aよりも強い、シングル最強のカードで、このカードは単独でしか出すことが出来ません。
ただし、このカードを使って勝利した場合、獲得したカードを相手チームのどちらかのプレイヤーに渡さなくてはなりません。このカードを出された後、ボムを出すことは可能です。
●鳳凰
鳳凰のカードはワイルドカードになります。特殊カード以外ならどんなカードとしても利用できます。
ただし単独で出された場合、直前に出されたカードより0.5だけ大きい数字のカードとみなします(最初に単独で出された場合は「1.5」の数字カードとみなします)。
このカードでは龍には勝てません。
また、このカードを使用して「ボム」を作ることも出来ません。
●麻雀
このカードを持つプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。このカードは「数字カードの1」とみなされ、単独あるいはストレートの一部として使用することが出来ます。
このカードを出したプレイヤーは、2~10の数字・J・Q・K・Aの中から1つ指定するか、何も指定しない( ø )ことが出来ます。
次のプレイヤーは指定されたカードを持っている場合優先的に出す必要があります。
指定されたカードがない、または指定されたカードをリードプレイヤーの出した組み合わせで出せない、といった場合だけ、この制限を無視することが出来ます。ただしボムとして使えば出せるという場合は、ボムとして出さねばなりません。この制限は、誰かが指定されたカードを出すまで有効となります。
出せるカードがない場合、またはカードを出したくない場合は、『パス』を行います。
もしカードを出すことで手札を使いきったならば、そのプレイヤーはアガリとなり、次のラウンドまでゲームから抜けます。アガリに使われた札はそのまま残ります。
ティチューでは、1度『パス』を行った場合でも、再度手番が回ってきた時には、カードを出す事が出来ます。
1周目は様子見でパス、2周目の手番で強いカードを出す、という事も可能です。
3. 勝者が場のカードを全て獲得する(勝者が次のリードプレイヤーとなる)
3人連続で『パス』が行われた場合、最後にカードを出したプレイヤーが勝利となり、トリック(場に出ている全てのカード)を獲得します。
その後、新しいリードプレイヤーとして再度カードを場に出します。
3. 得点計算フェイズ
どちらか一方のチームが2人ともアガリになったならば、得点の決算となります。
4位だったプレイヤーは、獲得したカードを、1位のプレイヤーにすべて渡します。
また、4位だったプレイヤーは自分の手札を、相手チームにすべて渡します。
その後、各チームは獲得したカードの点数を合計し、今までの得点にプラスします。
■ 得点計算方法
カード | 種類 | 得点 |
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5のカード | 各5点 | |
10とKのカード | 各10点 | |
龍 | 25点 | |
鳳凰 | マイナス25点 | |
– | その他 | 0点 |
※1位と2位を同じチームが独占したならば、そのチームは上記の得点計算をせず、代わりにボーナスとして200点を得ます。
上記の得点計算に加え「ティチュー」宣言を成功させたチームは更に100点(グランド・ティチューの場合は200点)を得ます。しかし、失敗した場合は、ペナルティとして‐100点(グランド・ティチューの場合は-200点)となります。
どちらかのチームの合計得点が1000点以上になるまで続けます。その後得点を比較し、より高い得点のチームが勝利チームとなります。
ゲームの終了条件
得点計算により、ゲーム開始時に決めた目標点以上獲得することができるとゲームが終了し、得点の多いチームの勝利となります。