最初に
今携わっているプロジェクトで去年から『OKR(Objective and Key Results)』というのを導入して目標を立て、四半期ごとに反省を行っています。
『OKR』が何かと言うと、『目標設定や管理を行うフレームワーク』。
チームや個人の目標を明確化するために使われるフレームワークなのですが、インテルが考案し、Googleやメルカリ、Facebookなどの名だたる企業でも採用されたことにより注目を浴びるようになったフレームワークでもあります。
そんな『OKR』を今回は下記の理由で改めて学習しなおしていきます!
- フレームワークは正しく理解したい!
- 個人の目標設定に活かしたい!
フレームワークは効率良く作業を行えるようになる分のメリットは大きいですが、正しく使わないと本領を発揮しなかったり、思わぬ落とし穴にハマることがあるので注意が必要です。
また、『チーム』でこそ効果を発揮するフレームワークかと思いますが、個人でも活かせるところがあれば使用していきたいので、改めて学習して理解していきたいと思います!
参考図書
今回のOKRの調査は、下記の2冊の本を参考にしています。
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
OKRとは?
では早速本題に入っていきますが、
『そもそもOKRとは何?』という方も多いですよね?
OKRは「Objective and Key Results」の略称で、Objectives(目標)とKey Results(主要な結果)を設定して目標達成を目指していく、目標管理のフレームワークです。
一つの目標(Objective)に対し、インパクトの大きい成果指標(Key Result)を設定します。その後、会社のOKRを元にチームOKR、個人OKRを同様に決めていきます。
最終的には下記の図のようになり、『会社の目標と個人の目標がリンクする状態』にしていくのが、OKRの最大の特徴になります。
目標(Objective)
OKRのOは達成を目指すObjectives(目標)で、下記の内容で設定。
- 定性的でワクワクする目標にする
- 1ヶ月~3ヵ月で実現できる目標にする
- 各チーム/個人内で完結する目標にする
(他チームのせいで達成できなかったなどはないように)
Objectivesはモチベーションを高めるような挑戦しがいのあるもので、1ヶ月~3ヵ月で達成できるような目標にするようにします。
主要な結果(Key Results)
OKRのKRは、Objectiveの達成を目指すための具体的な指標で下記の内容で設定。
- 定量的な指標を設定する
- 数は3つくらいを用意する(2~5個程度)
- ストレッチ目標を設定する
(「ベストを尽くせば達成できる」指標を設定する) - 60~70%の達成で成功とみなす
Key Resultsは、定量的な指標を設定し、この指標を達成できればObjectivesが達成できたと思うような内容を設定する。
一つのObjectivesに対して3つ程度、「ベストを尽くせば達成できる」という指標を設定し、60~70%の達成で成功とみなす。
OKRの良い点・注意点
OKRの良い点
OKRのメリットは下記のような効果が得られることと言われています!
- 優先度が高いタスクに集中して取り組める
- 個人の目標と会社の目標の繋がりが見える
- 達成率が60~70%の達成率で良いので、大きな目標設定が可能になる
1~3ヵ月の間に取り組めば良い内容が明確になるので優先度が高いタスクに集中して取り組めるようになります。
また、会社の目標から個人の目標まで落とし込んでいくことにより、自分の役割が分かりやすくなり、会社への貢献意欲を高めることができます!
そして、60~70%という達成率を目指すので、より大胆な目標を設定することが可能になります。
OKRの注意点
OKRを設定する上で、注意する必要があるのは下記の点です。
- 達成方法が見いだせない内容をOKRにする
- 通常業務をOKRにする
- 弱気なOKRにする
- OとKRがリンクしていない
60~70%の達成率で良いからと言って『達成が不可』、または『達成方法が見いだせない』という内容にしてしまうことです。無理に達成を目指してしまって、リソースを余分に使ってしまったり、諦めてOKRを意識しなくなる可能性もあるので注意が必要です。
現実的に頑張れば出来る範囲で設定するようにしてください。
もし高すぎるOKRを設定してしまった場合、次回以降のOKRで無難な目標設定『通常業務をOKR』や『弱気なOKR』になってしまうことがあり、『大きな目標設定が可能になる』というメリットの効果が得られなくなる可能性があるので注意してください。
また、OとKRがリンクしておらず、KRを達成しても目標に繋がらなくならないように注意することが大事です。
正しいOKRを設定することでOKRのメリットを十分に引き出せるようにして上げて下さい!
標準的なOKRサイクル
標準的なOKRサイクルが紹介されていました!
四半期でサイクルを回していくパターンをご紹介します。
四半期開始の4~6週間前 | 会社全体のOKRのブレストを開始する。 第一四半期の場合は、年間計画も設定することで方向性が明確になる。 |
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四半期開始の2週間前 | 会社全体のOKRを完成。全員に連絡を行う。 |
四半期開始時点 | 会社全体のOKRに基づき、チームOKRを作成する。 |
四半期開始後の1週間経過時 | 個人OKRを作成し、共有する。 |
四半期を通して | 定期的にOKRを評価して、報告。 完遂が難しい場合はOKRを再調整する。 |
四半期の終わり頃 | OKRを振り返り評価を行う。 |
進捗を確認する場合は下記の観点で確認しよう!
- OKRの進み具合は?
- OKRの達成に欠かせない能力とは?
- 目標達成を阻害する要因とは?
- 優先事項の変化により、OKRを変化する必要があるか?
また、OKRの文化を浸透させるためにもOKRの大切さを全員に共有したり、導入する前に文化の障害になることがないかを確認しておく必要もあります。
是非、参考にOKRを導入してみてください!
最後に
今回は2冊の本を参考にしつつ、OKRという『目標設定や管理のフレームワーク』についてご紹介してきました!
実際にプロジェクトで使っているため、色々と学んできましたが
理解できていた箇所と出来ていなかった箇所もあったので改めて学習して良かったです!
このようにフレームワークを使う時は便利ですが、メリットや注意点を把握した上で使用しないと落とし穴にハマることもあるので、気を付けていきたいと思います!
OKRに関する本も1冊だけでは気づけなかったことも2冊読むことでの気づきもあったので、色んな情報を参照してみるのも大切ですね!
会社で立てるとメリットの大きいのがOKRですが、個人の目標設定でも利用できるところは色々あるように感じました!せっかくなので、別の機会で私個人の目標設定をOKRで立てて公開していこうかと思います(*’▽’)ノ
今回は少し真面目な内容になってしまいましたが、最後まで見て頂きありがとうございました!またよろしくお願いします!