『スカート(Skat)(BGA)』の遊び方・魅力をご紹介!
ボードゲームの基本情報 | |||
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タイトル | スカート(Skat) | ||
特徴 | スカート(Skat)は3人でプレイし、標準のカードを用いる、200年の歴史があるドイツの伝統的なトランプゲームです。このゲームはシャーフコップやオンブル(ビッディング)、タロック(残ったカード)が元になっています。 プレイは2つのフェイズで構成されています: 第1フェイズでは、複雑なビッドプロセスによってソロプレイヤーが決定され、第2フェイズでは、実際にトリックをプレイすることになります。 最新の国際スカートルールは1998年に国際スカートプレーヤー協会(ISPA)とドイツスカート協会(DSkV)によって改定されたものです。BGAはこのルールに則っていますが、クナイペルール(ラムシュ、コントラ/レ)もプレイできます。 | ||
プレイ人数 | 3 人 | プレイ時間 | 31 分 |
ゲームデザイナー | 複雑さ | 2 | |
アートワーク | 戦略 | 2 | |
エディター | 運 | 3 | |
発売日 | 1810 | やり取り | 1 |
※画像・基本情報はボードゲームアリーナ公式HPより
スカート(Skat)とは?
スカート(Skat)は3人でプレイし、標準のカードを用いる、200年の歴史があるドイツの伝統的なトランプゲームです。このゲームはシャーフコップやオンブル(ビッディング)、タロック(残ったカード)が元になっています。
プレイは2つのフェイズで構成されています: 第1フェイズでは、複雑なビッドプロセスによってソロプレイヤーが決定され、第2フェイズでは、実際にトリックをプレイすることになります。
最新の国際スカートルールは1998年に国際スカートプレーヤー協会(ISPA)とドイツスカート協会(DSkV)によって改定されたものです。BGAはこのルールに則っていますが、クナイペルール(ラムシュ、コントラ/レ)もプレイできます。
スカート(Skat)の遊び方
ゲームの準備
トランプから各スートの2,3,4,5,6を除いた32枚を使います。
トランプの強さは、(強)♣J,♠J,♥J,♦J,切り札のA,10,K,Q,9,8,7,台札のスートのA,10,K,Q,9,8,7,その他(弱) です。Jは全て切り札と同じスートとみなされます。
「ヌル」が選択されたときは、強さの順はポーカーと同じA,K,Q,J,10,9,8,7となります
3人に10枚ずつ配り、残り2枚を伏せておきます(これをスカートと呼びます)
最初の画面は以下のようになります
ゲームの流れ
以下の流れをプレイ人数分、繰り返し1巡したら1ラウンド終了となります。
❶ | カードを配る |
❷ | ビッドを行う |
❸ | カードの交換及びゲームの種類を選択する(ディクレアラー) |
❹ | トリックテイキングを行う |
❺ | 得点計算を行う |
1. カードを配る
ディーラーのプレイヤーは、各プレイヤーに10枚ずつ手札を配ります。
残った2枚のカードは『スカート』としては場に2枚伏せて置いておきます。
このラウンド中は、各プレイヤーの名称は以下のように呼びます。
・フォアハンド:ディーラーの右隣 ・ミドルハンド:ディーラーの左隣 ・リアハンド:ディーラー |
2. ビッドを行う
下記の流れで、各プレイヤーはビッドを行なっていき、1人のビッドの勝者を決めます。
(※ビッドの勝者は、BGAではディクレアラーと呼ばれます)
ビッドの流れ
ミドルハンドのプレイヤー(先手)とフォアハンドのプレイヤー(後手)の間でビッドの宣言を行なっていき、ビッドの勝者を決めます。 その後、リアハンドのプレイヤー(先手)とビッドの勝者のプレイヤー(後手)の間で、続きの数字からビッドを行い、最も高い数字を宣言したプレイヤー1人を決定します。 |
先手のプレイヤーが『ビッド(数字の宣言)』もしくは『パス』を行います。 (パスした場合、後手のプレイヤーがビットの勝者となります) その後、後手のプレイヤーは『受ける』もしくは『パス』を宣言します。 |
・後手のプレイヤーが『受ける』を宣言した場合 |
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先手が再度、『ビッド(より高い数字)』もしくか『パス』を宣言を行います。 これをどちらかが『パス』を行うまで、繰り返し実施します。 |
・後手のプレイヤーが『パス』を宣言した場合 |
先手のプレイヤーがビットの勝者となります。 |
3. カードの交換及びゲームの種類を選択する(ディクレアラー)
ディクレアラーのプレイヤーは、スカートのカード2枚を手札のカードと交換を行えます。
その後、ディクレアラーのプレイヤーはこのラウンドのゲームの種類を選択します。
ゲームの種類 | 説明 |
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スートゲーム・ダイヤ | ダイヤが切り札で実施する |
スートゲーム・ハート | ハートが切り札で実施する |
スートゲーム・スペード | スペードが切り札で実施する |
スートゲーム・クラブ | クラブが切り札で実施する |
グラン | 切り札はJのみ |
ヌル | 1トリックもとらない |
ヌル・ウヴェア | 手札を公開しながら1トリックも取らない |
手札を交換しなかった場合、上記のゲームに加えて、以下の宣言も追加で行えます。
追加の宣言 | 説明 |
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シュナイダー | 90ポイント以上取る |
シュヴァルツ | 全トリック取る |
ウヴェア | 手札公開しながら全トリック取る |
ディクレアラーは、勝利できないと思った場合、宣言と同時に降りるを宣言することができます。その場合、通常の負けた場合の得点の同様に失点します。
4. トリックテイキングを行う
フォアハンドのプレイヤーがリードプレイヤーとなって、トリックテイキングを行います。
(※マストフォロー)
全プレイヤーの手札が無くなるまで以下の流れで実施されます。
❶ | リードプレイヤーは、手札からカードを1枚出す。 (このカードはリードカードと呼ばれます) |
❷ | 他のプレイヤーは、リードカードと同じスートのカードを1枚ずつ出す。 同じスートのカードがない場合は、好きなカードを出す。 |
❸ | 出されたカードを比較し、トリックの勝者はカードを獲得する。 |
❹ | トリックの勝者が次のリードプレイヤーになり、次のトリックを実施します。 |
勝者の決め方
以下の上から該当する方法で勝者を決めます。
・『J』のカードが出されている場合
『J』の中で最も強いカードを出したプレイヤーが勝者です。
([弱] ♦J < ♥J < ♠J < ♣J [強])
・切り札のスートが出されている場合(※スートゲームの場合)
切り札スートの中で最も強いカードを出したプレイヤーが勝者です。
([弱] 7 < 8 < 9 < Q < K < 10 < A [強])
・切り札のスートが出されていない場合
リードスートの中で最も強いカードを出したプレイヤーが勝者です。
([弱] 7 < 8 < 9 < Q < K < 10 < A [強])
5. 得点計算を行う
ディクレアラーは以下の得点表を基に、獲得したカードで得た得点を計算します。
(※計算時、スカートの2枚も獲得しているカードとして、計算に含めます)
カード | A | 10 | K | Q | J | 9 | 8 | 7 |
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得点 | 11点 | 10点 | 4点 | 3点 | 2点 | 0点 |
『獲得したカード得点の合計が61点以上』の場合、かつ『計算式がビッドで宣言した数字以上』の場合、プレイ成功となります。
シュナイダー・シュワルツの宣言や、ヌルの宣言を行っている場合は、『61点以上』ではなく、それぞれの条件を満たした場合にプレイ成功になります。
スートゲーム・グランの場合
以下の合計点が得点となります。
基本点 ×(トップ + 達成点)
・基本点
ゲームの種類によって、以下の基本点があります。
ゲームの種類 | ♦ダイヤ | ♥ハート | ♠スペード | ♣クラブ | グラン |
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基本点 | 9点 | 10点 | 11点 | 12点 | 24点 |
・トップ(ウィズ・ウィズアウト)
手札とスカートのカードの中で『♣J』を持っている場合はウィズ、持っていない場合はウィズアウトの数字を確認します。
ウィズ
手札とスカートのカード(または捨て札したカード)を合わせて、一番強い切札(♣J)から連続して、何枚の切札があったかという枚数。
(例:♣J、♠Jを持っており、♥Jが無い場合は”2″)
ウィズアウト
手札とスカートのカード(または捨て札したカード)を合わせて、一番強い切札(♣J)から連続して、何枚の切札が欠けていたかという枚数。
(例:Jを持っておらず、切り札の10がある場合は”5″)
♣J、♠J、♥J、♦J、切り札A、切り札10、切り札K、、、
・達成点
以下の達成項目の内容で達成した点数が得点となります。
達成項目 | 条件 | 交換有り | 交換無し |
---|---|---|---|
ゲーム | 61点以上 | 1点 | 2点 |
シュナイダー | 90点以上 | 2点 | 3点 |
シュナイダー宣言 | 予告をして90点以上 | – | 4点 |
シュワルツ | 全トリック獲得 | 3点 | 5点 |
シュワルツ宣言 | 予告をして全トリック獲得 | – | 6点 |
ウヴェア | 手札公開して全トリック獲得 | – | 7点 |
ヌルの場合
上記の計算方法を無視して、以下の点数になります。
達成項目 | 条件 | 交換有り | 交換無し |
---|---|---|---|
ヌル | 1トリックも取らない | 23点 | 35点 |
ヌル・ウヴェア | 手札公開して1トリックも取らない | 46点 | 59点 |
プレイに成功した場合、計算式で出た数字が得点となります。
プレイに失敗した場合、以下の方法で失点となります。
条件を達成できた場合(達成点は『ゲーム(1点)』)で計算を行い、出た数字×2の点数が失点となります。
上記の計算点がビッドに達成していない場合
ビッドに達成しない場合、『基本点 ×(トップ + 達成点 + 加算点)』の加算点の位置にビッド以上になるように数字を1ずつ加算していきます。
ビッド以上になった計算式×2の点数が失点となります。
ヌルの場合は、基本点を2倍、3倍していき、ビッド以上になった点×2が失点になります
ゲームの終了条件
以下の条件を満たした場合、ゲーム終了となります。
規定のラウンド数が終了した場合
得点を最も獲得しているプレイヤーが勝利となります。
同点の場合、勝利数が最も多いプレイヤー、
それも同数なら敗北数の最も少ないプレイヤーが勝利です。
変更可能ルール
ゲームの長さ(デフォルト:1ラウンド(3ハンド))
ゲームの長さを以下のいずれかで設定して調整することができます。
・1ラウンド(3ハンド)
・3ラウンド(9ハンド)
・5ラウンド(15ハンド)
大会ルール(デフォルト:OFF)
大会ルールをONにすると、単独で勝つと50点のボーナスが入りますが、単独負けすると相対的に90点のペナルティがあります。
得点(デフォルト:通常)
『通常/調整版』で設定することができます。
調整版を設定した場合、負けたゲームは通常のバリアントと同様にプレイヤーの失点となりますが、勝ったゲームは対戦相手の失点となります(どちらのゲームも単純に失点します)
ラムシュ(デフォルト:ラムシュなし)
以下のいずれかで設定することができます。
・ラムシュなし
・シャイベラムシュ
・ラムシュ
ラムシュ
誰もビッドしないとラムシュをプレイします。これはグランのようなものですが、目標はできるだけ少ないトリックを取ること、またはすべてのトリックを取って勝つことです(グランドスラム)
プレイで最も多くの点数を取ったプレイヤーが-20点となります。
(※同点の場合は、同点のプレイヤー全員が-20点)
1人が1トリックもトリックを取らなかった場合は、失点が倍になります。
1人が全トリックを取った場合は、そのプレイヤーは+120点となります。
シャイベラムシュ
誰もビッドしない時ラムシュをプレイする。通常のラムシュのルールに加えて、プレイする前にカードを交換でき、交換しなかった場合ゲーム点の乗数が1つ上がる
交換する順番は、フォアハンドがまずスカートを取って手札に入れ2枚を捨て札します。ミドルハンドがその捨て札を取って手札に入れ、2枚を捨て札します。最後にリアハンドが同様に捨て札と手札を交換します。
コントラとレ(デフォルト:OFF)
ディクレアラー以外のプレイに参加するプレイヤーは誰でも、自分が最初のプレイを行う前であれば、「コントラ」を宣言できます。この宣言があると、ゲーム点が2倍になります。
コントラの宣言があると、そのすぐ後に、ディクレアラーは「レコントラ」(あるいは「レ」)を宣言できます。この宣言があると、プレイの結果のゲーム点が4倍になります。
ヌルのビッドのときにはコントラやレコントラの宣言はできません