『グロスタロック(Grosstarock)(BGA)』の遊び方・魅力をご紹介!
ボードゲームの基本情報 | |||
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タイトル | グロスタロック(Grosstarock) | ||
特徴 | Grosstarockは、78枚のタロットカード全てを使ってプレイする、タロックファミリーの古い3人用カードゲームです。およそ1720年ごろにドイツ南部の州に導入され、その後急速にオーストリアおよび北はオランダ、スカンジナビアにまで広がりました。タロックと呼ばれているデンマークでのみ現存していますが、英語ではDanish Tarokとも呼ばれています。-ウィキペディアより | ||
プレイ人数 | 2 - 4 人 | プレイ時間 | 40 分 |
ゲームデザイナー | (Uncredited) | 複雑さ | 3 |
アートワーク | Tom O’Neill, Dr. Yoav Ben-Dov, www.cbdtarot.com | 戦略 | 3 |
エディター | (Public Domain) | 運 | 3 |
発売日 | 1720 | やり取り | 1 |
※画像・基本情報はボードゲームアリーナ公式HPより
グロスタロック(Grosstarock)とは?
Grosstarockは、78枚のタロットカード全てを使ってプレイする、タロックファミリーの古い3人用カードゲームです。およそ1720年ごろにドイツ南部の州に導入され、その後急速にオーストリアおよび北はオランダ、スカンジナビアにまで広がりました。タロックと呼ばれているデンマークでのみ現存していますが、英語ではDanish Tarokとも呼ばれています。
グロスタロック(Grosstarock)の遊び方
ゲームの準備
・78枚のタロットカードを使用します。
・数字カード(1~10、ジャック、カバロ、クイーン、キング)
※スートはスペード、ハート、ダイヤモンド、クラブの4種類
・切り札カード(1~21)
・スキュース
準備
■ 手札を配る
ディーラーのプレイヤーが各プレイヤーに5枚ずつカードを配り、手札が25枚になるようにカードを配ります。残った3枚のカードはディーラーが受け取ります。
■ ディーラーはカードを3枚捨て札にする
ディーラーは自分の手札から3枚を選んで裏向きに捨て札します。
捨て札されたカードはディーラーがプレイで獲得したカードと同じに扱われます。
・キングと切札21のカードは捨て札にできない。
(スキュースは捨て札できます)
・切札を捨て札に出来ない。
ただし、次の条件にすべてあてはまる場合には切札を捨て札できます。
①切札の21を持っていない。
②パガット(切り札1)を持っている。
③パガット(切り札1)を含む切札とスキュースの合計数が3枚以下である。
④パガット(切り札1)を含む切札とスキュースをすべて捨て札する。
■ 各プレイヤーは手役宣言する
各プレイヤーは、手札に役の組み合わせのカードがあれば宣言することができます。
宣言はディーラーから始めて時計回りに1人ずつ行います。
宣言するものがなければパスと言います。
(※宣言をするときに手札を見せる必要はありません)
役 | 条件と点数 |
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10枚切札 | 手札に10枚以上の切札があるときに宣言できます。このときに限り、スキュースは切札とみなされます。 何枚持っているかを宣言します。このときパガットを持っているかどうかと、スキュースをもっているかどうかも言わなければなりません。 点数は10枚で10ゲーム点、1枚増えるごとに5ゲーム点ずつ増えます。 |
マタドール | スキュース、切り札21、パガット(切り札1)の3枚を持っていたらマタドールになります。 この3枚だけを持っていたら3枚マタドール、切札20も持っていたら4枚マタドール、さらに切札19も持っていたら5枚マタドールというようになります。つまり、切札21から下に連続する切札の枚数分、マタドールの枚数が増えます。 逆にパガット(切札1)から上に連続することも可能です。切札21から下に連続するものと、パガットから上に連続するものの両方があってもかまいません。例えば、スキュース、切札21、パガットに加えて、切札20と切札19を持っている場合も、切札2と切札3を持っている場合も、切札20と切札2を持っている場合も、すべて5枚マタドールになります。 点数は3枚マタドールで10ゲーム点、1枚増えるごとに5ゲーム点ずつ増えます。 |
スキュースのマタドール | マタドールの一種ですが、連続するカードを調べるとき、1つ飛んでいても連続すると考えて計算することができます。このとき「スキュースのマタドール」と宣言します。 例えば、スキュース、切札21、パガットを持っていて、切札20を持っていなくて、切札19を持っている場合。5枚のスキュースのマタドールになります。 2枚以上飛んでいる場合、たとえば切札20、切札19を持っていなくて、切札18を持っているような場合は、スキュースのマタドールにはなりません。 しかし、1枚飛びであれば、2か所以上あってもかまいません。切札21、切札20、切札18、切札16、となっている場合は8枚のスキュースのマタドールになります。 もちろん、パガットから上につながる場合も、1つ飛びが可能です。 点数は3枚のスキュースのマタドールを5ゲーム点と考えて、1枚増えるごとに5ゲーム点ずつ増えます。 マタドールとスキュースのマタドールを同時に宣言することはできません。 |
キング | この宣言においては、4枚のキングに加えてスキュースと切札21とパガットもキングとして数えます。 点数は3枚のキングが5ゲーム点、1枚キングが増えるごとに5ゲーム点ずつ増えます。 スキュースと切札21とパガットを持っていて本当のキングを持っていなくても、マタドールの宣言だけでなく、キング3枚の宣言も行うことができます。 |
フル・カバレリー | 1つのスートの4枚の絵札(キング、クイーン、カバロ、ジャック)を持っているとき宣言できます。 10ゲーム点 |
ハーフ・カバレリー | キングと、その同じスートのクイーン、カバロ、ジャックのうち2枚だけと、スキュースを持っているとき宣言できます。 5ゲーム点 |
4枚クイーン | クイーンを4枚持っているときに宣言できます。5ゲーム点です。 |
4枚カバロ | カバロを4枚持っているときに宣言できます。5ゲーム点です。 |
4枚ジャック | ジャックを4枚持っているときに宣言できます。5ゲーム点です。 |
16枚ラドン | 切札でも絵札(キング、クイーン、カバロ、ジャック)でもないカードを16枚以上持っているときに宣言できます。スキュースもこのなかに数えることができます。 16枚のとき15ゲーム点です。1枚増えるごとに5ゲーム点増えます。 |
宣言するかどうかは自由ですが、実際の枚数より少ない枚数を宣言することはできません。
同じカードをさまざまな宣言の一部として使うこともできます。
手役宣言をすると、そのゲーム点をほかのプレイヤーそれぞれからもらうことができます。
最初の画面は以下のようになります
ゲームの流れ
以下の流れを繰り返し、手札が無くなるまでトリックテイキングを行う。
1. リードプレイヤーがカードを1枚出す
2. 他のプレイヤーは順番にカードを出す
3. 勝者がトリックを獲得する
1. リードプレイヤーがカードを1枚出す
最初のリードは、ディーラーの左隣のプレイヤーが行います。
リードプレイヤーは、手札から任意のカードを1枚場に出します。
2. 他のプレイヤーは順番にカードを出す
リードプレイヤーが出したカードを確認し、他のプレイヤーは順番にカードを1枚出します。
■ 切札がリードされた場合
1. 切札を持っていれば、持っている切札のうちどれでも1枚を出します。
2. 切札を持っていなければ、どのカードでも自由に出します。
■ 切札以外のカードがリードされた場合
1. リードされたスートを持っていれば、その中のどれでも1枚を出します。
2. リードされたスートを持っていなければ、切札のうちどれでも1枚を出します。
3. リードされたスートも切札も持っていなければ、どのカードでも自由に出します。
スキュースは、上記のカードの出し方の規則をすべて無視して、いつでもプレイすることができます。
■ スキュースをリードする場合
スキュースをリードする場合、どのスートのリードになるかを宣言しなくてはなりません(切り札のリードということにしてもかまいません)。
他の2人のプレイヤーが宣言されたスートを持っていない場合、このスートの宣言は無効になります。
スキュースのリードがあって、次のプレイヤーが宣言されたスートを持っていない場合、そのプレイヤーはプレイの前に3番目のプレイヤーにそのスートを持っているかをまず聞かなければなりません。
3人目も持っていなくてスート宣言が無効になったら、2番目のプレイヤーは、どのカードでも出すことができます。この場合は2番目のプレイヤーの出したカードのスートを、リードされたスートとして扱います。
■ スキュースをプレイする場合
スキュースをプレイしたプレイヤーは、トリックには必ず負けます。
しかし、スキュースはトリックに勝ったプレイヤーのものにはならず、スキュースを出したプレイヤーのものになります(手札に戻るわけではなく、取ったカードと同様に扱われます)。
スキュースを出したプレイヤーはその代わり、今まで取ったカードの中で最も点数の低いカード1枚を勝ったプレイヤーに渡します(0点のカードでもかまいません)。
もしまだ取ったトリックがなければ、自分の前にスキュースを表向きにしておき、次にトリックに勝った時にその中から最も点数の低いカード1枚を渡します。(ディーラーは捨て札の中からカードを渡すことはできません。)
ただし、次の場合にはスキュースはトリックに勝ったプレイヤーのものになります。
・最後の3トリックのあいだにスキュースがプレイされた場合
・スキュースを出したプレイヤーがプレイで1トリックも取れなかった場合
3. 勝者がトリックを獲得する
トリックに勝つのは、通常通り、切札がプレイされていれば最も強い切札をだしたプレイヤー、切札がプレイされていなければリードされたスートで最も強いカードを出したプレイヤーです。
トリックに勝ったプレイヤーが次のリードを行います。
そのプレイヤーが勝利した場合、他の2人のプレイヤーから5ゲーム点ずつもらい、負けた時は、5ゲーム点ずつ支払います。
最後のトリックでパガットをプレイした時は、勝ち負けともに、15ゲーム点ずつになります。
そのプレイヤーが勝利した時は他の2人のプレイヤーから5ゲーム点ずつもらいます。負けた時は、5ゲーム点ずつ支払います。
最後のトリックでキングをプレイした時は、勝ち負けともに、10ゲーム点ずつになります。
最後のトリックが終了した場合
最後のトリックにパガットもキングも含まれていない場合、勝ったプレイヤーは他の2人のプレイヤーから5ゲーム点ずつもらいます。
最後にカードの点数による得点を計算します。ボレやヌルが成功した時はこの得点はありませんが、ボレやヌルの宣言があって失敗した場合も、この得点を計算します。
その後、手札を配り直して次のラウンドを実施します。
カード | 得点 |
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切札21 | 5点 |
パガット(切札1) | 5点 |
スキュース | 5点 |
キング | 各5点 |
クイーン | 各4点 |
カバロ | 各3点 |
ジャック | 各2点 |
上記以外のカード | 0点 |
取ったカードを3枚1セットにして、それぞれのセットにつき次のように点数を修正します(どのようにセットを作っても結果の点数は変わりません)。
条件 | 得点 |
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点数のあるカード3枚 | -2点 |
点数のあるカード2枚とないカード1枚 | -1点 |
点数のあるカード1枚とないカード2枚 | 0点 |
点数のないカード3枚 | 1点 |
全25トリックを1人で取った場合、そのプレイヤーは他の2人から26ゲーム点ずつもらいます。
最初のリードが行われる前(手役の宣言の後)にボレをすることを宣言して成功したら、26ゲーム点の代わりに52ゲーム点ずつもらいます。
13トリック目のリードが行われる前にボレをすることを宣言して成功したら、38ゲーム点ずつもらいます。20トリック目のリードが行われる前にボレをすることを宣言して成功したら、31ゲーム点ずつもらいます。
ボレを宣言して失敗したら、上記のゲーム点(52ゲーム点、38ゲーム点、31ゲーム点)を他の2人それぞれに支払います。
1人のプレイヤーが1トリックも取らず、他の2人はそれぞれ1トリック以上取っていた場合は、1トリックもとらなかったプレイヤーが他の2人から26ゲーム点ずつもらいます。
このプレイヤーがプレイの時にパガットやキングを出して負けたために支払ったゲーム点は返してもらいます。また、ほかのプレイヤーがパガットやキングを出して勝ったために支払ったゲーム点も返してもらいます。(他の2人の間でやりとりしたゲーム点はそのままです)。
最初のリードが行われる前(手役の宣言の後)にヌルを宣言して成功したら、26ゲーム点の代わりに36ゲーム点ずつもらいます。13トリック目のリードが行われる前にヌルを宣言して成功したら、31ゲーム点ずつもらいます。
ヌルを宣言して失敗したら、最初のリードが行われる前の宣言なら10ゲーム点、13トリック目のリードが行われるの宣言なら5ゲーム点を、他の2人のプレイヤーそれぞれに支払います。
ゲームの終了条件
規定のラウンド数分終了した時、ゲーム終了となります。
得点が最も高かったプレイヤーが勝利です。