最初に
今回は『破天荒フェニックス』という著書をご紹介していきます!
名前だけ聞いたら何の本?ってなるかと思いますが、副タイトルにある『オンデーズ再生物語』でもわかる通り、著者の『田中 修治』さんがオンデーズを復活させるまでの経緯をまとめられている著書です。
自伝みたいな著書って『堅そう』とか『難しそう』ってイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれないですが、テンポよく小説風に書かれているので、凄い読みやすいです!
また、話の内容もハラハラドキドキの展開ばかりで『どうなっちゃうのー??』って感じで次々と先を読み進めてしまいます!
経営者目線の著書にはなりますが、ビジネスマンには是非読んで頂きたい著書です!
では早速著書の概要に入って行こうかと思います(*’▽’)ノ
『破天荒フェニックス』概要
タイトル | 破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 |
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著者 | 田中 修治 |
出版社 |
幻冬舎
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発売日 | 2018/9/5 |
目次 |
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著書について
この著書はメガネチェーン店『オンデーズ』を買収してから軌道に乗るまで(2008年から2015年まで)の死闘の日々を『田中修治』さん自らが描いていく実話ストーリー。
買収した時の『オンデーズ』は、売上20億円に対し負債14億円を抱えた瀕死状態。
田中修治さんは100人中100人が『絶対に倒産する』と言われていた『オンデーズ』を買収してから、どんどん成長していき年商180億円・12か国300店舗を展開するメガネチェーン『OWNDAYS』へと変貌させます!
息を吹きかけるだけでも傾いてしまうような状態でも、何度も壁にぶち当たっても立ち向かっていく姿に何度もハラハラドキドキします。中には裏切られたり、突然の別れ…。少しでも遅れるとすぐ倒産してしまう状況に何度も瀕死になりながらも、危機に立ち向かっていく姿が『半沢直樹』を見ているかのような感覚になります!
物語を楽しむだけでなく、経営者目線で描かれているので、ビジネス面でも色んなことで学べることが多くあるのもこの著書の特徴になります。個人的には経営者だけでなく、ビジネスマンにも読んで頂きたい一冊ですね!
この著書『破天荒フェニックス』は若手のビジネスパーソンから圧倒的な支持を集め、ベストセラー著書になり、マンガ版『破天荒フェニックス』も発売されています!
2020年1月3日~5日には勝地涼さんが主演で新春3話連続ドラマが報じられました!
『破天荒フェニックス』自体は500ページぐらいで結構ボリュームがあるので、いきなり著書を読むのはハードルが高いという方は、色んな媒体で『破天荒フェニックス』に触れることが出来るので、気になる方は自分に合った方法でご覧になって見て下さい!
ちなみに本著書と文庫版はAmazon prime会員の方はkindle版は無料でご覧に頂けるようなので、500ページでも全然大丈夫だぜ!って方は是非ご覧ください(*’▽’)ノ
では、早速自身がこの本で学んだことについて書いていきたいと思います!
この著書で私が『学んだこと』とは?
人を動かすためには自ら動くところを見せる
全国の店舗の状況を把握するために『視察ツアー』を行います。
最初の店舗巡回での社員の反応は様々で、その中の一つ大阪の旗艦店である近鉄阿部野橋駅店とのベテラン店長とのやり取りが書かれていました。
「まずは、去年の今日より一本でいいから多く売れるように頑張ろう!暇な時間は、どんどん店頭に立って。ほら見てよ、店の前にはこんなに人が歩いてるんだから、大きな声を出して呼び込みすれば、もっと多くのお客様に、ここにメガネ屋があるって気づいてもらえるし、店内にだって入ってきてもらえるかもしれないでしょ?」
するとそのベテラン店長は、ふてくされたような冷笑を浮かべながら言った。
「あのねぇ、社長は現場を知らんからか歩く言いますけどね、そんな簡単にいきませんよ。大声で呼び込みしろとか、八百屋じゃないんやから、メガネ屋が店頭で呼び込みなんてやあったら逆に不審がられてお客さんは逃げていってしまいますわ」
僕は口角泡を飛ばしながら力強く説明したが、このベテラン店長は、頭から否定的な態度で頑なに営業スタイルを変えようとしない。
見かねた僕と長尾は、そんな店長の存在を無視するように、店頭に立つと、スタッフたちに見せつけるように大声でビラ配りを始めた。
「どうぞ!良かったら見ていってくださーい!メガネ一式5千円からお作りできます!時間がなくても大丈夫!たったの20分でメガネをお持ち帰り頂けますよ!」
駅の構内中に響き渡らせんばかりに、大声を張り上げ、お客さんを呼び込んでいく。するとその活気に吸い寄せられんばかりに、すぐに店内に数組のお客様が来店してきた。
p52
4年後に再度、近鉄阿部野橋駅店を訪れた際に先頭に立って一番大きな声を張り上げていたのは、先ほどお伝えした『ベテラン店長』だったそうです!
正直、私自身も店長側の行動になりそうですが、頭ごなしに伝えるのではなく自ら率先してやりながら伝える方が伝わるし、やってみようって気持ちになるなって感じました。
人を変えるのは難しいことですが、変えようと『必死に伝える』より『行動で示す』という方法も有効なこともあるので、悩んでいる方は試してみて下さい!(*’▽’)ノ
仕事に対して『全力投球の姿勢』が周囲の目を変える
『破天荒フェニックス』の中で、田中社長の仕事に対する『姿勢』が凄い印象的でした。
震災が起こる中、資金繰りが難しい状態でも『自分たちで出来ることはないか?』ということで避難所でメガネ配布ボランティアを行ったり、新ブランドを作るために取引先との交渉でも債務超過の状態で銀行から融資が受けられない状態を伝えた上で交渉していたりと、常に全力で仕事に向き合っていると感じました。
嘘偽りない『全力投球の姿勢』で仕事に向かっているからこそ色んな方の心が動かされるんだろうなって感じますね。
個人的には新ブランド『AIR Ultem』が販売された時のシーンが印象的でした。
新ブランドを投入してオープンから30分しか経っていないにも関わらず、新ブランドの在庫がなくなっていることに気づきます。
この思わぬ報告に、僕は思わず”ぶちギレた”。
「はぁ?なんだよそれ!『社員に強制的に買わせるな』って前にあれほど厳しく言っただろ!そんな、社員に無理やり自腹で買わせて作った数字になんて意味はねーんだよ!何いらない気を勝手に回してんだよ!今すぐに全員に返品させて金を返させろ!」
「ちょ……いや、待ってください。違います!違います!」
「何が違うんだよ!」
「誰も管理職は『自分で買え』なんて指示してませんよ!みんな欲しくて勝手に買ってるんですよ!『こういうフレームを待ってたんだ』って『こういうのを掛けて俺たちはずっとお店に立ちたかったんだ』って言って」
P241
どんなに危機的な状態でも『社員に理不尽な強制させない』っていう田中社長の姿勢がこのやり取りの中で強く感じることが出来ました。そんな姿勢で仕事しているからこそ、社員も信じてついて行くことが出来るし、普段からの姿勢が多くの人から支持されるのだと感じました。
仕事に本気でぶつかっていくって、最初は受け入れられなかったりもしますが、徐々に周りの目が変わっていきます。最初は勇気がいる行為だと思いますが、仕事への向き合い方を変えないとなと感じました。
皆さんも一度、自身の仕事の向き合い方について振り返ってみて下さい(*’▽’)ノ
一丸となって楽しみながら仕事する
『破天荒フェニックス』の中でオンデーズで働いている社員の姿が何度も出てきますが、社員の方々はオンデーズで働いていて楽しそうだと純粋に思いました。
田中社長だけでなく、社員の皆が『オンデーズ』のことを考えているからこそ、多くのアイデアが出てきたり、無理難題を乗り越えていき、ここまで大きく成長することができたのだと感じます。
『OWNDAYS』では、お客様だけでなく社員が楽しめるイベントを開いているそうです!
社員だけの社内イベント『OWNDAYS SUMMIT』を開いたり、その中で全世界のOWNDAYS店舗で活躍するスタッフが「技術力」を競い合うコンテスト『OWNDAYS I.R.A.C.』が開かれていたりなど!
お客様だけでなく社員を楽しませる工夫が色々とされているなと感じました。
今は私自身も実家に帰ってしまいオンラインで仕事していますが、定期的には一緒に仕事する人と対面で仕事抜き、または仕事を使った遊びなどで集まる機会があればいいなと感じました!
コロナの影響でやりづらさもあるので、落ち着いた時には仕事自体を楽しめるようなあことを取り組んでみたいなと思いました!皆さんも良かったら仕事仲間を巻き込んだイベントをやってみて、仕事を楽しめる工夫をしてみて下さい(*’▽’)ノ
最後に
今回は『破天荒フェニックス』についてお伝えしていきました。
『事実は小説よりも奇なり』って感じで、この著書は本当に『実話なのか!?』って感じる本で、読み始めると一気に読み進めてしまいました。
読んでいる中で時には一緒になって考たり、涙したり、喜んだり…。
喜怒哀楽が忙しい著書でなかなか読み応えがありましたね。笑
読んだ後には『オンデーズ』に行ってみたくなりますよ!
是非、読んでみて下さい(*’▽’)ノ
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
また次回もよろしくお願いします!